看護部長メッセージ

看護部長ごあいさつ

看護部の方針と取り組み

看護部の方針として

  • 目をかけ、手をかけ、言葉かけの基本姿勢の強化
  • 働く仲間をはじめ島の住民と相互に「支え・支えられる」関係づくり
  • 自己の課題達成に向けて「できる」という発想、「やる」という熱意で取り組む

この3本柱を掲げ、「島の特殊性を踏まえた教育システムの構築」、「訪問看護」を実施しております。

 

離島に勤務する看護師には、プライマリーケアの担い手として、小児から高齢者までのあらゆる発達段階や救命救急から慢性期、終末期など、健康レベルの異なる対象者への看護が求められます。そこで、離島の特殊性に鑑み、看護師確保・定着、人材育成のスキームの構築を図るため、

 
  • 久米島の特殊性を踏まえたジェネラリストの育成
  • 離島医療支援体制の一環として診療所等への支援
  • 当院で働きながら、沖縄県立看護大学大学院で学ぶ環境の構築

に取り組んでいます。

島まるごと、つなぐ

2012年4月から公益社団法人地域医療振興協会の指定管理が始まりました。

日々の看護実践は、島唯一の病院の役割発揮のため、病院内のみにとどまることなく、久米島の未来を見据えつつ、まず「島を知る・島から学ぶ・共有する(医療・行政・住民と)そして繋ぐ(次の世代へ)」この4本柱を基本としています。

離島の不利性に関しては「ないものはない。しかしできる事がある」という姿勢で、住民や行政・関係機関のニーズに応え、子供検診事業や住民健診事業の院外活動を始め諸々の委託事業を積極的に受け入れています。

この取り組みは、おのずと病院看護師の視点が「生活者としてのその人の想いに沿う」という患者支援に繋がり、病院⇔地域⇒行政の実践となり、島丸ごとお互いにWIN-WINの関係構築、波及効果は大きいと実感しています。

その人の想いに沿う

令和元年には“訪問看護つむぎ”を開所しました。

訪問看護つむぎの名称は、元々は久米島特産の久米島紬の「糸をつむぐ」からあやかっていますが、看護部なりの意味があります。「つむぎ」には、看護部が久米島で大事にしてきた「つなぐ」の意味が込められています。これまで「健康・医療と住民をつなぐ」、「関係機関をつなぐ(多職種連携)」、「過去と今、そして未来の看護をつなぐ」のように、島まるごとで「つなぐ」「つなげる」「つながる」ことを意識し実行してきました。そのことを訪問看護つむぎの開所にあたり、看護部全体の賛同を得て命名しました。

24時間対応で取り組んでおり、最近は、本島病院からの「島に帰りたい。最期は島で看取りたい、住み慣れた島で最期まで暮らすこと」などなどの方が増えてきています。

島の魅力

ところで、私は「島の魅力ってなんですか」と聞かれたら、「ないものはない、しかしできることがあるんです」と答えます。離島の不利性は大です。しかし逆転の発想で有利性に捉えることができる方であれば、看護の魅力満載、やりがいに繋がります。
このように、島唯一の病院の役割発揮の為には、島内外の関連施設、多職種との協働連携の強化が必須条件だということも学んでほしいと思っています。

看護職の多くは島外出身者です。

それぞれ文化風習の違い、教育背景や臨床経験等多様な背景をもつ仲間と、それらを踏まえた久米島特有のキャリア開発、余暇の楽しみ方等、一緒に久米島病院の魅力作りに参加しませんか?

看護部長 太田紀子

看護部理念

私たちは公立久米島病院の理念に基づき、
医療チームにおける看護の役割を果たします。

看護の基本方針

目をかけ、手をかけ、言葉かけの基本姿勢の強化
働く仲間をはじめ、島の住民と互いの価値を認め合い「支え・支えられる」関係づくり
自己課題達成に向けて「できる」という発想、「やる」という熱意で取り組む

久米島病院看護部の求める人材

1. 島の文化、島民、働く仲間を尊重し、協働できる看護職
2. 地域の皆様に愛され、信頼される看護職
3. 島の特性から課題解決の可能性を見出し、柔軟な姿勢で取り組む看護職
4. 島民の一員として、久米島病院看護職の役割を発揮できる看護職
5. 専門職者としての自覚を持ち、看護職の倫理綱領に基づいた看護実践のできる看護職