教育体制

教育とキャリアアップ

看護教育

公立久米島病院に入職する看護職の多くは県外出身者で、全国から集まっており、教育背景の違いや医療施設の違い等多様です。そのため看護師の看護スキルにはバラツキがあり、各看護職の現状のレベルに焦点をあて、目指すべき方向性と具体的な教育プランを作成し、実践していく必要があリます。また離島という地域性も考慮すると、病院に留まらず離島支援ナースという人材を育成していく必要があり、本人の思考も考慮しながら、その方向性を定め教育を進めていく必要があります。

公立久米島病院 クリニカルラダー

Ⅰ段階(新卒/入職1年目)

  • 島嶼看護の現状と課題を理解する
  • 島の特殊性を理解し病院・病棟に慣れる
  • 島嶼における地域包括ケアの現状を理解する
  • メンバーシップを発揮し、組織の一員として責任ある行動がとれる

Ⅱ段階(経験3年以上かつ、入職2年目)
検診事業/訪問事業/新入職者実務指導

  • 島嶼看護において、多職種連携の実践を理解する
  • 地域の特徴を踏まえ、相手を尊重した個別的看護が提供できる
  • チームメンバー及び、リーダーの役割を理解し看護実践ができる

Ⅲ段階(各種担当者)
実地指導/学生指導/退院支援/訪問看護/新入職者実務指導者/災害対策

  • リーダーシップの概念を理解し、発揮するために達成すべき課題を明確にする
  • 看護実践をまとめ、意見交換を行う事でリーダーの役割と責任を果たすことができる
  • プリセプティが早く職場に慣れるように心身両面への配慮が出来る
  • 治療方針を理解し、実践に活かすことができる

Ⅳ段階(管理者候補・離島診療所支援看護師)

  • 患者家族の社会的問題を解決に導く
  • 状況を的確に判断し、緊急時などのあらゆる場面で臨機応変に対応しリーダーシップが発揮できる
  • 看護実践において、他のスタッフの人的支援となる
  • 病院の教育プログラムに積極的に参加し、指導者としての役割がとれる。

看護実践の場

公立久米島病院の看護部領域は病院内だけでなく、地域や離島診療所などがあり、沢山の現場で看護実践が必要とされています。当院の教育は、離島ならではの多様な場面で必要とされる看護を提供できるように、実践的な教育にも力を入れています。

公立久米島病院における看護実践の場

教育・学習環境整備の一環
…沖縄県立看護大学大学院との連携

大学で学びながら働けます!

現在公立久米島病院では、当院で働きながら沖縄県立看護大学大学院で学べる学習環境を整備しています。また、沖縄県立看護大学の実習の受け入れも実施し、早期体験実習、島嶼保健看護論、助産学科と助産別科実習受け入れ等も実施していきます。
これまでの大学院の実績は、本院で働きながら長期履修制度(3年間で修士課程を修了する)を利用して、「実践島嶼保健看護」修了生(修士・看護学)が2名います。現在の在籍者は、「実践島嶼保健看護」1名、「実践老年看護(CNS課程)」1名です。

沖縄県立看護大学大学院